現代では日本酒の新酒と言うと晩秋から出回るのが一般的ですが、江戸時代あたりは3月の末ごろだったんですよねぇ。
そして当時、新し物好きの江戸の吞べえたちが今か今かと首を長くして待っていたのが 上方から送られてくる新酒だったわけですよ。同じ酒飲みとして その気持ちはよくわかりますわ。そんな人たちが多かったからこそ「新酒番船」なんてのが出来たんですよね。以前も当ブログでネタにしましたが簡単に言いますと・・・
「新酒番船(しんしゅばんせん・しんしゅばんぶね)」とは、江戸時代に行われた 樽詰めの酒を運ぶ船レースのことで、享保15(1730年)以降に始まり 酒の大消費地・花のお江戸で一番人気だった上方酒の新酒を、西宮沖から江戸新川まで どの船が一番早く運ぶかを競ったレースのこととされています。一般的な船輸送が10日以上かかった航路をたった5日で、最も速かった船は3日に満たない時間で走ったとのことです。速さを競うなんて聞いたら当時のせっかちな江戸っ子たちはさぞや心を鷲掴みにされたことでしょうねぇ。二代目歌川広重もその光景を作品に残すほどの恒例行事になっていたそうですし。 (以前の「マイタのブログ」より)
そしてこちらが 上方からこの冬の初めに届いた灘の新酒「大黒正宗 吟醸しぼりたて」

720ml 1,980円
1.8L 3,850円(税込)
長い日本酒の歴史の中で紡がれてきた出来事を知るほどに 私の個人的な思いとしてはなんといっても兵庫は別格なんですよ。奈良を筆頭に京都や福岡・広島など敬意を払うべき地域はたくさんあるのですが、1600年代後半から1700年代にかけて構築された「灘酒(なだざけ)」の高水準な技術が現代につながる日本酒の基礎をつくったわけですから そりゃリスペクトしますわ。もちろんすべてとは言いませんけども。
ちなみに 新潟県と新潟大学と新潟県酒造組合が連携して行っている「日本酒学セミナー」の中でも、新潟県酒造組合の会長が「かつて新潟の酒蔵は灘の酒蔵に憧れていた」「灘の酒造りの研究をしていた」と言ってますので、私がいい加減なことを言っているのではないとの証明になるでしょう。
もっと言ったら当時の表現で「西国の酒造り」と言うことになるのですが、そこはまた別の機会に…
こちらがスタンダード版「大黒正宗 本醸造原酒」、今風のお酒とは一線を画した熟成重視の本格派日本酒。牛肉料理のときに飲みたくなる風味です。

720ml 2,090円
1.8L 3,980円(税込)
さらに「大黒正宗 純米大吟醸・兵庫錦(ひょうごにしき)」、瓶底の澱は長い熟成期間の産物です。

720ml 3,000円(税込)
地元びいきの色が濃い私ですが、地元じゃなかろうと「いいものはいい」との思いもそれなりに持ち合わせております。
地元のお酒 ときどき 灘酒・・・ そんなバランスで飲んでます。
それでは本日も日本酒で乾杯!(^o^)丿